金仏壇の「品質」を見極めるポイント
 お仏壇は、一般的に3つの種類に分類することができます。「金仏壇」「唐木仏壇」「家具調仏壇」です。それぞれ特徴がありますので、一概にどれがいいと言うことはありません。お好みでお選びいただけます。ただし、富山県では圧倒的に金仏壇の需要が多いようです。

 富山県と言えば、豪華な金仏壇で全国的にも有名です。しかし、このお仏壇の価格も「ピンからキリまで」有ります。その価格の違いは、どこにあるかと言えば「品質」にかなり左右されます。
 「品質」と言っても、様々な観点があります。ポイントは「金箔」「塗り」・「金具」「彫り物」「材料」「蒔絵」の6点あげることができます。


<金箔>
「金箔」は、純度によって価格が異なります。通常仏壇に使われる金箔で1番上質のものを「五毛色」と言い、その次に「一号色」から「四号色」迄のものが多く使われます。また、「縁付(えんづけ)」「断ち切り」と言った製法でも価格が違ってきます。

 仏壇を見比べて、金に赤みの強い方が上質の金箔です。「三号色」「四号色」等は、「五毛色」に比べ、「青み」や「「黄色み」が強く見えます。ちなみに、当社の製品は、「屋根周り」や「内彫り」等を除いてすべて「五毛色」を使用しています。
 また、時折お客様から「箔を貼った(専門的には「箔を押す」と言います)部分の縦横にスジが見える」と言われますが、これは「箔の継ぎ目」です。金箔は、約10cm四方の物を順々に押していきますので、当然の事ながら、その継ぎ目が残ってしまいます。上手な職人が押した箔は、継ぎ目の間隔が一定になります。この継ぎ目をなくすことは、たぶん現在の技術では不可能だと思います。この点はご理解を頂きたいと思います。


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<塗り>
 「塗り」に関しては、「天然漆」と「カシュー」の二種類があります。なんと言っても艶や耐久性は「天然漆」にかなうものはありません。しかし、手塗りで作業を行う上に熟練した技術が必要となりますので、やはり高価になってしまいます。

 また、漆の乾燥は、気温と湿気に影響されます。ですから、夏場や梅雨時、また冬場などは、その調整が非常に難しくなります。漆職人は、乾き方が異なるいくつかの種類の漆を調合して使用します。この調合も熟練した技術と経験が必要となります。

  「カシュー」は、化学塗料ですが、お店によっては「合成漆」と、誤魔化して言うところもあります。吹き付け塗装が可能ですので、一度に大量に仕上げることができます。また、さほど熟練した技術も必要ないので(ある程度は必要ですが)、手軽に作業することができます。価格的に安価なお仏壇は、ほとんどこの「カシュー」で仕上げています。
 最近は、「カシュー」で塗り上げた品物でも、かなり上質な品物が出てきています。私たち専門家でも、ほとんど見分けがつかないと言ってもいいでしょう。しかし、「耐久性」に関して言うと、「漆」は何百年、何千年の実績がありますが、「カシュー」に関しては、まだまだ未知数です。

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<金具>


 「金具」は、見落としがちですが、かなり重要なポイントです。

 プレス金具と手打ち金具とがありますが、最近は手打ち金具の職人が減り、ほとんどがプレス金具です。但し、プレス金具でもその厚みや形で価格がかなり変わってきます。

 特に、表戸や障子戸の蝶番の部分は、ある程度の厚みがないと、永年の使用で蝶番部がすり減り、表戸や障子戸が下がってきてしまいます。この蝶番部分の厚みをチェックしてみて下さい。
 また、蝶番の数にもご注意下さい。一般には分かり難いのですが、仏壇の表戸や障子戸は、かなりの重みがあります。それを支える大事な蝶番ですので、しっかりした品物は、必ず5枚ずつ使われています。安価な品物は、3枚や物によっては2枚しか使われていない物もあります。同時に、蝶番にも左右の違いがあります。それだけでも、耐久性は2倍違ってきます。

 こうした蝶番の重要性は、ほとんどの仏壇店でご説明していないと思います。もしかすると、そんなに重要だと思っていないのかもしれません。このあたりの重要性を、もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらから資料をご請求下さい。
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<彫り物>
 「彫り物」は、その細工の細かさで価格が違ってきます。特に「らんま」等の「外彫り」部分は、一番わかりやすい部分ですので、すぐわかると思います。 富山では、昔から「タブ」の木を使用することが多かったのですが、最近では紫檀や黒檀、さらには柘植(ツゲ)、楠なども使用されるようになりました。

 ← 仏壇 欄間 極上彫り(材料は、柘植)
 
←仏壇 障子 中・下部 極上彫り(材料は、柘植)
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<材料>
  富山のお仏壇の材料(素材)は、昔から「板ものは、イチョウ。柱物は、クサマキ(青森ヒバ)」を使用してきました。イチョウは、漆と相性がいい事、さらに木の「痩せ」が少ない事、クサマキは、年月が経っても曲がりが少ない事がその理由だそうです。ただし、現在では薄い板物はどうしても「反り」が出てきますので、「合板」を使う場合もあります。

 また、建築材料として最近よく使われる「圧縮ボード」は、将来の「洗い出し」には不向きなため、しっかりとした造りの仏壇にはあまり使われません。但し、塗ってしまうと材料はわからなくなりますので、安価な品物にはかなり使われているようです。私たちもメーカーに確認していますので、そのあたりは仏壇店を信用ししていただくしかありません。

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<蒔絵>

富山仏壇では、昔から本軸の扉の裏や引き出し・引き戸に蒔絵をほどこしてあります。天人や、花鳥の図案が多く使われますが、天人のお顔や鳥の表情などの部分は、職人の絵心が一番現れる部分ですので、腕のいい蒔絵職人の蒔絵は本当に見事です。


ちなみに当社の職人は、富山県内では、当社製造のお仏壇にしか蒔絵を書いていません。「この蒔絵がいい」と言われて、当社のお仏壇を求められる方も多くいらっしゃいます。


また、最近ではプリントの蒔絵も多くなっていますが、やはり手書きの蒔絵に比べると見劣りするのは否めません。
富山仏壇 本軸 蒔絵(図案は、高砂)
   
 
 以上、金仏壇の品質のポイントを6点についてご説明いたしました。これらの事をすべて詳しくご説明できて初めて、仏壇店として「合格点」が与えられると思います。また、こうしたご説明をお聞きになれば、「お仏壇の価格について」でお話しした「価格」を見極める時の目安になります。
お仏壇をお求めになる最大の理由は、亡くなられた方を偲び供養するため、そしてご先祖をお祀りするためだと思います。同時に、宗派毎のご本尊をお祀りし仏の教えに触れ、日々の感謝を示す事もお仏壇をお祀りする目的となります。そうした大事なお仏壇をお買い求めになるのですから、信用できるお店で、十分にご説明をお聞きの上、間違いのないお仏壇選びをしていただきたいと存じます。
また、そうしたお仏壇選びに、当社のホームページがお役に立てたとすれば、幸いです。

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